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2011年 06月 01日 ( 1 )

5/31(火) 読み会レポ

5/31(火)18:30~21:00
【声と身体の処方箋・勉強会】『読み会』
@久我山会館・第3会議室

◆使用テキスト:土路生真隆『motion picture soundtrack』

【ふりかえり】
今回は、以前も一度試してみたことのある「テキストを後ろから読んでみる」ということを行ってみた。

結果、このアプローチの方法は戯曲の読み解きを行うには有効な面があるものの、結構人とタイミングを選ぶ手法だなという印象を受けた。

というのも、後ろから戯曲を読むということは、自分の中でその前の台詞や状況を作り出して自らの台詞を発するための動機を生み出さねばならないためである。
それはつまり、自分一人で芝居をしてしまうことに繋がる訳で、いわゆる「現前性」のようなものはそこには存在し得ないということになる。
なので一つひとつの台詞が並列な存在となってしまう傾向が強くあるのだ。

まあ、台詞の出だしを工夫することで前の人の台詞の終わりの部分を普段とは違った感じに誘導することができるだろうけれども、それは非常に難しいことではあるし芝居が逆算となってしまうため小さくまとまっていってしまう危険性が高いなと思う。

おそらくなのだけれども、このアプローチが有効なのは、芝居の稽古がかなり進んだ状況で戯曲への見方が固まってしまった際にその停滞を打破し、新たな視点からの発想を見出すためのひとつの手段として使おうとした時、かなという気がする。
もしかすると他にもあるのかもしれないのだけれども、今の自分にはそれくらいしか利用手段を見出すことができなかった。

たぶん俳優目線で考えると、あまりこのやり方では戯曲解釈以外の面での発見が見出せないような気がしていて、下手をすると頭でっかちになってしまいそうな危険性も孕んでいるようにも思えて、だから人を選ぶなと、そう感じた訳である。


や、でも、まだそうだと断じるのは早いのかもしれない。

演出の方法論や表現手法(例えば「読み聞かせ」など)によってはこのやり方が有効なものももしかしたらあるのかもしれないし、戯曲やテキストによっても違ってくるのかもしれない。
なのでもう少し、この「逆から読む」というアプローチについては色々と試し続けてみたいなと思っている。
by syohousen | 2011-06-01 14:50 | レポート(勉強会)