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2011年 05月 30日 ( 1 )

5/29(日) 『劇団エルブ』対象WS レポ

5/29(日)17:40~21:00
テアトルフォンテ付属劇団『劇団エルブ』対象
「俳優のための声と身体のワークショップ」@テアトルフォンテ

【進行】
■WS開催にあたってのアナウンス&提案

■一言自己紹介(俳優にとってのいい身体って?)×3周
■現在の身体状況を言葉にして垂れ流す×3周

■手足を揺する
→続けながら歩き出す
→捻る、伸ばすなどのアプローチも加えてみる
→空間にあるものに触れてみる
→壁に身体の表面の全てを触れさせようと試みてみる

■空間にある数えられるもの数え
■ここまでのフィードバック

■膝を立てた状態で仰向けになり、左右に膝を倒しながら腰周りの緊張を緩めてゆく
→その動きの中から自らの身体の現状を探ってゆき、そのまま身体の求めるままに伸ばしたり揺すったりして無理なくほぐしてゆく
→最終的に立った状態になり、少しの時間、これまでの自らの動きの余韻や今の身体の状態を味わってみる
→歩き出してみる
→空間を埋めるように歩いてみる
→足の裏にペンキが付いて歩く毎に足跡が残るイメージを持って歩いてみる
→部屋が中心の一転だけで支えられているヤジロベーだとイメージし、部屋が傾かないよう空間全体のバランスを意識して歩いてみる
→ヤジロベーのイメージは維持しつつ、床が氷になったイメージを持って歩いてみる
→イメージをフラットに戻し、今度は空間全体に泡が満ちているイメージを持ち、自分の身体の輪郭が歩く度に残るイメージで歩いてみる
→フィードバック

■王様マッサージ①(言葉あり)
→王様マッサージ②(言葉なし)
→フィードバック

■いざない(2人1組になり、片方が目を瞑りもう片方が誘導する)
→フィードバック

■輪になって、空気を感じつつ1→2→3→4→5人の順で同時に歩く
→数字数え(50まで、カウントが被ったら最初から)
→もう一度輪になっての同時歩き

■震源地ゲーム
■同調ダンス

■ボイスコンサート

■本日全体のフィードバック

【ふりかえり】
縁あって、横浜市泉区民文化センター・テアトルフォンテの付属劇団である『劇団エルブ』さんのメンバーを対象とした俳優向けWSを昨日、開催させて頂くこととなりました。

普段の自分が接している人達とはまた一味も二味も違った文脈を持った方々と作り出す時間は、想像以上に刺激的で沢山の発見に満ちた非常に有意義な時間だったというのが率直な感想。

その中でも特に言葉の捉え方のズレ具合がとても面白くて、まあ、生活している環境が違うのだから、自分では伝わることが前提で発した言葉が伝わらなかったり、逆にこちらが何の意図もなく発した何気ない言葉からこちらの思いもしないような発見を引き出していたりと、その捉え方が違ってくるのも当然のことで、それが結果として自らの指導者としての言葉を見つめ直すいいきっかけにもなれたのがとてもよかったなと。

それもひとえに参加者の皆さんのWSに臨む真摯な姿勢あってのことで、自分達に与えられた言葉やクリアすべきミッションを決して否定的に捉えようとするのではなく、どうしたら自らの血肉へと変換しこれからの自分に繋げることができるのかというその一点に対する貪欲さが、こちらにもいい影響を与えてもらえたのだろうなと思います。
なので今回あんなにも素敵な時間を作り上げることができたのは、参加者の皆さんの手柄以外の何者でもない訳で、そこについては心より感謝しております。


これはWS中にも何度か話したことなのですが、今回のこのたった3時間ちょっとの時間で参加者一人ひとりの中の何かが劇的に変わることなんてないと自分は思ってます。
もちろん、WS中のふとした言葉によってものの見方がガラッと変わり自分の中の何かが繋がったりすることはあり得るかとは思いますが、でもしかし、基本的に、これまでの人生の積み重ねの結果が今の自分である以上、たったの数時間で本質から変わることができるなんてことは無理です。

特に身体については日頃の習慣に依る部分が大きいため、急に動きにキレが生まれるとか姿勢が急に綺麗になるとか、そんなことはまず不可能です。
稀に数時間で見違えるほどの成果を上げることができる人もいますが、そういう人というのは、ポテンシャル的に既にそれだけの能力を備えていたのだけれどもその力の扱い方が分かっていなくて、それがWSによってうまく繋がり力をコントロールできるようになった、というだけのことです。

なのでやはり、自分を変えるためには地道な努力によって習慣から変えてゆくことが何よりも大切になってきます。

では何故、WSを行うのか、ということなのですが、思うに、「変わるためのきっかけづくりの場」として捉えてみるといいのかもしれません。
今回のWSで得られた発見や気付き、そして実際に行ってみた際の感触(ポジティブなものもネガティブなものも両方含めて)等を参加者が各々で持ち帰り、それを自分達の活動の場や日常生活で活かし応用してゆくこと、それがとても重要なことなのだと思うのです。

これもWS中に話しましたが、横山の指導者としての理想は「生きる事そのものを訓練とできる俳優」を一人でも多く輩出させることです。

まあ、普通に考えれば、もしそんな状況になったら指導者としての商売あがったりになってしまうのでしょうけれども、別に問題はありません。
そうなったらその状況において自分が求められるであろうことを追求してゆくだけのことなので。

という訳で、今回のWSに参加下さった皆さんには、今回のWSで体験したことをあの場だけの体験で終えるのではなく、あそこから持ち帰ったものを利用してまずは自らの習慣を見つめ直し、必要とあればその習慣を変えてみるところから始めてみて下さい。


最後に、野村克也元監督の著書である『野村ノート』に書かれていた言葉を記して、締めとさせて頂ます。


心が変われば行動が変わる

行動が変われば習慣が変わる

習慣が変われば人格が変わる

人格が変われば運命が変わる

運命が変われば人生が変わる


この言葉、元はヒンドゥー教の教えだともアメリカの心理学者ウイリアム・ジェームスの言葉だとも言われておりますが、非常に素晴らしい言葉なので、どこか心の片隅にでも置いておいて頂けると嬉しいです。



では、劇団エルブの皆さん、本当にありがとうございました!
by syohousen | 2011-05-30 12:40 | レポート(スタッフ参加企画)