2010年 07月 16日 ( 1 )

7/14(水) 寺子屋レポ

7/14(水)18:00~21:00
『俳優って?を考え続けてゆくための寺子屋』
@池尻地区会館・第一会議室

【進行】
■今の身体状態を言葉にして垂れ流す
→目に入るものに対する印象についてを言葉にして垂れ流す
→耳に入るものに対する印象についてを言葉にして垂れ流す
→空間にある物に触れてみて、感じたままを言葉にして垂れ流す
■空間を歩き回ってみて、気になる位置、高さ、角度を色々と探してみる
→その中で一番好きなポイントを、皆でシェアリングしてみる
■横になって、自らの身体が床に埋ずもれてゆくイメージを持ってみる
→床のイメージを、低反発布団、ウォーターベッド、蟻地獄のような砂、など様々な質感の物に変えてゆく
→徐々に呼吸を深くし、そして、落ち着かせてゆく
→初めて立ち上がるように自分の身体を細かく観察しつつ、無理のない立ち上がり方で立ってゆく
■フィードバック

■歩きながら、自らの意識のフォーカスを内と外に交互に向け、自己実況を行う

◆休憩

■人物万華鏡

【レポート】
今回は、これまでの寺子屋に比べ、より実践的なエクササイズを取り入れてみた。

おそらくこれは、実際の演劇の創作現場でも己の役への理解を深めるために非常に有効な手段であると思う。
とりあえず暫定的に、そのエクササイズの特性から『人物万華鏡』と名付けてみた。

実は、このエクササイズは、このWSの前日に観に行った東京オレンジの公演で使用していたインプロ(即興)の種目のひとつ『ピクチャーズ』に発想を得たもので、あちらはお客さんの鑑賞にたえ得る瞬間を生み出すことを目的とした、言ってみれば競技用のインプロで、今回行ったものは、そこから俳優訓練に繋がる要素だけを特に抜き出してアレンジしてみたものである。

その内容もシンプルで、

まず誰か一人が自らの役として前に出て自己紹介を始める。
→周りで見ている他のメンバーが自分なりのタイミングで自分なりに設定した役としてその場に入り、初めに出ていた役と共に即興でシーンを創ってゆく。
→同様に、他のメンバーも各々のタイミングで場に入り、前に入った人と交代してまた違うシーンを即興で創ってゆく。
→それを繰り返してゆく。

というだけのもの。

この際気を付けることは、相手から提示された新たな設定を決して否定しない「YES AND ~」の発想で臨む、ということ。
但し、そうは言っても実際の創作現場で行う場合には、台本上の設定も考慮に入れなければならないため、エクササイズのルールに多少の工夫が必要になってくるかもしれない。
まあ、そこら辺については、今回行った内容を叩き台として考え、柔軟に対応してゆくことが大切なのだろうとは思う。

このエクササイズのいいところは、台本の中には書かれていない状況を役として実際に体験できる、という点にある。
しかも、自分がその状況を設定するのではなく、他者が自分勝手に設定した状況、、、しかも普通に考えたら絶対に実現しないような状況(例えば死後の世界に連れていかれたり、人間以外の存在ともコミュニケーションを取らねばならなかったりする訳で)であっても喜んで飛び込んでゆかねばならず、どんどん己の思惑が裏切られてゆくために思いもかけない役の一面を発見できるのだ。

こういう体験は、もしかすると直接的には役の理解に繋がらないかもしれないけれども、しかし、役の深まりには必ずや影響してくるのではないかと思う。
「あり得ない状況に置かれた時、その役としてどう振舞うか」について色々と試してゆくことによって、台本に書かれたシーンに戻った時に思わぬ衝動を生み出すきっかけとなるかもしれない。

是非、今回体験したことをしっかり持ち帰って頂き、今後の活動へと生かしていって欲しいなと。
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by syohousen | 2010-07-16 21:44 | レポート(主催)