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5/26(月)『光と光の中』 稽古14日目

5/26(月)18:00~21:30 天候:晴れ 時々 曇り

【本日のメニュー】
●王様マッサージ
●身体の宝探し(相手の定めた身体のポイントを探す。しかし自分の定めたポイントは触られないようにする)
①フラットな状態で。
②周りの目を気にしつつ(雑踏をイメージ)。
③初対面同士という関係で。

【本日のレポート】
本日は、ここ最近続けて行ってきた「相手を見る」という行為を少々発展させてみた。

会話にせよ何にせよ、「攻め」と「受け」という役割が明確に分離する事というのはそうそうない事だと思うのだが、それが芝居になると何故か100%の意識で相手の話をに耳を傾けたり、逆に話したりする事が非常に多いように見受けられる。
、、、現に自分も役者として参加している公演の稽古場で、少し前までこの状況に陥っていたのだが(苦笑)
しかし人間は、相手の話に集中して耳を傾けていながらも自分の意思は持ち続けているのだし、時には「トイレ行きたいな」とか目の前の状況とは関係ない事すら考えている事もある。かといって相手の話を聞いていないという訳ではないのだ。

基本的に、「攻め手」と「受け手」という風に役割を綺麗に2つに切って分ける事は不可能に近いと思う。

もちろん人と人の間には関係性としての強弱が存在するし、会話の主導権というものも存在する。存在するが、それは相対的なもので、常に状況によってその都度変動し続けているものであり、決してオンとオフのように機械的な性質を持ったものではない。
だからこそその変化は劇的であり、見ている側からしてみると面白く感じるのだと思う。


本日行ったメニューは、お互いが「攻め手」であり「守り手」である。
しかも自分のミッションを遂行するためのヒントは「相手の観察」でしか得る事はできない。
つまり、ひとつのポイントだけにしか意識を置けないようではミッションを成功させる事は限りなく難しいメニューなのだ。
なお、負荷(新たなルール)を増やしていったのは、それによってさらに意識を分散させる事で段階的に、そしてより詳細に、上で述べたような「関係性の揺れ」のようなものを体験して貰うためである。
人が2人揃えば気軽に行なえるメニューなので、機会があればまた試して頂けたらと。
by syohousen | 2008-05-27 00:06 | レポート(スタッフ参加企画)
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