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声と酒

よく誤解している人がいますが「酒=喉に悪い」という訳ではありません。

また逆に、喉に直接いい飲み物というものもありません。

当たり前です、直接声帯を飲み物が通ったら気管支炎になってしまうので、
飲み物を飲む度に大変なことになってしまいます。


では、なぜ酒を飲んだ後というのは
喉が痛くなったり声が疲労しているのでしょうか?


それは、アルコールを摂取することで
声帯の感覚が麻痺してしまうということが大きいと言えます。

そんな状態にも関わらず気分だけは高揚してしまうために
必要以上におしゃべりをしてしまうから、負担が大きくなっても気付かない。

特に飲み屋などはうるさいため自然と声が大きくもなります。

また、お酒を飲みすぎると
アルコールの分解のために身体の中にある水分が
大量に消費されてしまい、結果的に喉が乾燥してしまいます。


これが飲み会で喉を傷める原因です。

つまり、決してお酒そのものが悪い訳ではないのです。


では、蜂蜜や生姜をお湯で溶かしたものを飲むと喉にいいと
よく言われますが、それは何故なのかと言うと、
蜂蜜や生姜というのは殺菌作用が強いため
気管の入口近辺の雑菌等を殺菌してくれるのです。

それプラス、ホットなので蒸気の発生が喉の乾燥を防いでくれることも
好効果を生んでくれているのかもしれません。

これは実際に咽喉科の方に直接伺った話なので信頼できる話です。


思うのですが、こういうことを知らずに、
飲んでる人に対して「何やってるんだ」と怒るのは違う気がします。

飲む=悪という短絡的発想、それはすごく無責任ではないでしょうか?

この一件に限らず、あるひとつの行為からくる思い込みともいえる先入観だけで
人に意見することは決してあってはならないことです。


そういった発想にならないよう、自分も肝に銘じてゆこうと思います。
by syohousen | 2006-10-14 17:09 | 声・身体について
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