6/26(火)14:00~16:00
『俳優って?を考え続けてゆくための寺子屋 in 仙台』 @studio+1 【進行】 ■現在の身体状況を言葉にして垂れ流す×3 ■手足を揺する →続けながら歩き出す →捻る、伸ばすなどのアプローチも加えてみる →どんな格好でもいいので楽な姿勢になり、手を使って自分の身体の中で滞りを感じている部位を擦ってみる(その際に、擦ることによってその滞ったものが巡ってゆくようなイメージを持って) ■二人一組となってマッサージ(ふくらはぎ) →フィードバック →太腿から股関節の付け根辺りを重点的に揺する →フィードバック →肩周りから肘、手首も意識して丁寧に揺する →フィードバック ■横になった状態で最低限の筋肉の力だけを使って立ち上がってみる →自然体について探ってみる ■二人一組で相手の足裏に刺激を与えてみる →同様のことを腰周りでも →フィードバック ■今日全体のフィードバック 【ふりかえり】 仙台での第2回目の開催。 今回は、前回以上に徹底して身体のケアに力を注いで進行させていった。 序盤は冒頭で言ってもらった今の自分の身体の中で気になるポイントへの働き掛けをメインで行った。 そしてそこがほぐれてきたら再び自らの身体を観察してもらい、一番の緊張ポイントに気を取られていたせいで気付けなかった他の緊張ポイントを口にしてもらい、そこをほぐし、また他の気になるポイントを口にしてもらい、、、という繰り返しで日頃の生活で溜まってきていた身体へのダメージを芋づる式に明らかにし、それらをひとつずつ丁寧に潰してゆく、というような流れで終始進行させていった。 まあ、途中で自然体にも取り組んでみたりして、誤解からくる身体の歪みや日常生活の中での身体の歪みの原因について、などについても触れてみた。 結局のところ、こういった場で身体へのダメージなどのメンテナンスをどんなに丁寧に行っても、自分自身がそのダメージの要因となるものとどう向き合ってゆくのか、という視点が抜け落ちてしまっていれば、根本の部分での解決にはならないのだと思うのだ。 WSなどの場でだけ身体をうまく使えたりして、WSの場でなければ身体のメンテナンスができない、という状態に陥ってしまえば本末転倒である訳で、それだけはなんとしても避けたいなと自分は思っている。 だからこそ、実際の身体のメンテナンスを行うのと同時進行で、持ち帰ってもらって自らの日常生活でも活かせるような処方箋の提供もしてゆくことを心掛けている。 これまでも何度も言っていることだが、自分の指導者としての理想は、自分のWSを必要としないような、自分で自分の身体のことをちゃんと考えられてしっかりとメンテナンスが行えるような俳優を一人でも多く輩出することである。 それは一見、自らの顧客を減らすことにも繋がる訳だから損なことのようにも思うかもしれない。 が、自分は、それでいいのだと思っている。 だって、自分が指導者を志したのは、より多くの優れた俳優が生まれることによって、ひとつでも多くの良質な演劇作品が創られてゆくような環境が整ってくれたらいいな、という思いからであったりするのだが、それ以上に、競い合う相手(それは遊び相手とも言う)が増えてほしいから、であったりするのだ。 それはつまり、自分のためである。 なので、そんな自らの顧客なんていう些細なことにとらわれて参加者の可能性を伸ばすことを躊躇うだなんて、愚かな考え以外の何者ではないと思うのだ。 ましてやリピーターを増やしたいから肝心なことは伝えずにおく、なんてことは問題外の発想だ。 ただ、自分としては奉仕の心で指導者をやっているつもりもない。 そもそも、俳優としてやらねばならないことなんてものは無限に存在していて、これでいい、ということは決してない。 なので、参加してくれる俳優達の成長以上に自分が指導者として成長してゆけばいいだけの話で、相互に高めあってゆけるような関係でいられればいいんだろうなと思っている。 「出藍の誉れ」という言葉が該当するような人間が輩出されることはきっと指導者としてとても嬉しいことでもあるのだろうし、非常に憧れるものでもあるとは思うのだが、しかし自分としてはそう簡単に乗り越えられるつもりは全くない。 参加俳優達が成長してゆくのならば、自分は指導者としてそれ以上の成長を目指すのみだ。 たぶん、そうでなきゃ本当の意味での「出藍の誉れ」というものも得られないのだろうなと思う。 そしてだからこそ、参加者の方々には全力でぶつかってきてほしいし、こちらとしても、大人気ないくらいに闘う姿勢で向き合ってゆきたいなと、そんな風に思っている。
by syohousen
| 2012-06-27 12:01
| レポート(主催)
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