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「ワクワク」からはじめてみよう、と、

自分にとって、「演劇を観に行く」という行為は、
「ワクワクするもの」であってほしいなと思っております。

それは「スポーツを観に行く」とか「お祭りに行く」という際の感覚に近いもの。


だから近頃の自分は、観劇とスポーツ観戦とイベント参加とが、
全て同列に並べられた上で、行くかどうかの選択を決めております。

要は、その演劇公演に「ワクワク」が感じられないのであれば
自分は「よりワクワクを感じる」スポーツ観戦を躊躇うことなく選ぶ、ということです。


逆に、自分が発信側の立場に立つ際も、
その「ワクワク」を感じさせることができるかどうかが
創作の際においても告知の際においても重要な価値基準になっております。

でないと普段演劇に馴染みのない人達に興味を持ってもらえないと思っているので。


なんというか、限られた大きさのパイを奪い合って
その中で優劣を競い合うことに、もう自分は飽きてしまいました。

そんなことよりも、観に来てくれる人達が、
観劇日の朝から「今日はお芝居を観に行くんだ♪」とウキウキできるような
働き掛けをしてゆくことの方が今は大切なんです。

観劇の日の朝がまるでお祭りの日の朝のように感じてもらいたいのです。


だから自分はこれからの演劇活動の場として仙台を選んだのかもしれません。

それは、ひとつの地域で腰を据えて活動を行うことによって
集中してお客さん一人ひとりと向き合える環境を創ろうというためでもあるし、
また、演劇が生活の一部として日常の傍らへ置いておけるような土壌が
仙台という場所には備わっているような気がしているためでもあります。

そしてたぶん、「その土地の文化」として根付くってのは、
そういうことなんじゃないかなっても思うのです。


また、そういう感じに他の地域でも「その土地の文化」が育ってゆき、
多様な形を備えた「その土地の文化」が各地で成立してゆくことによって、
この日本という国そのものの「文化」が
浮かび上がってくるんじゃないかなとも思っていたりしてます。

ちょっと大袈裟な話かもしれませんが、
決して破天荒な話ではないと思ってますし、
自分は十分に実現可能な話だとも信じております。


なので、まずそのための第一歩として、
演劇に触れる人へ対する「ワクワク」というものをよく考えてみたいなと、思ってます。
by syohousen | 2012-01-07 23:53 | つれづれと
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