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5/24(火) 読み会レポ

5/24(火)18:00~21:30
【声と身体の処方箋・勉強会】『読み会』
@清沓仲通会議室・洋室1

◆使用テキスト:土路生真隆『山椒魚』

【ふりかえり】
今週の読み会、少々冒険をしてみた。
というのも、「酒が入った状態で戯曲を読んでみたら何かいつもとは違った発見があるんだろうか」という普段の創作稽古であるのならばとてもじゃないが行えないようなことに挑んでみたからだ。

まあ、別に酒を飲んで稽古をやっちゃいけないなんて決まりは一切ない訳だし、だから公演へ向けた稽古の時でもやろうと思えばやればいいんじゃないかとは思うのだけれども、なかなか勇気のいることであることには変わりないし周到な準備がなければ大抵はグダグダな稽古内容になって終わってしまう可能性が高いとは思う。
だからこそ、こういう場を利用して実験してみることも時にはありなんじゃないかなと思い試してみた、という訳だ。

が、酒といっても缶ビール1本分程度の酒量では読みの際にさほどの影響が出たりすることがなかったため、今回は普段の読みの時との違いへの実感も薄かったのが正直なところであった。
とはいえ酒が弱い自分の場合は、多少口が回りにくくなったり、テキストとの距離をいつもよりも突き放せて感情のフットワークが軽やかになっていたような感覚は得られていた。
しかし何かこう、「何となく違うのかなぁ」程度の実感でしかなくて、中途半端な変化に不完全燃焼な感であったことは否めなかった。

やはり、こういうチャレンジをしようとするのならば、もっともっと周到な準備をして臨むべきなのだろうなということを理解した。
今回のように単なる思い付きを思い付きのままで実行させてしまっては、そこで費やした程度の力分の成果しか得られないのだと思う。

例えば「酒を飲む」ということを試すにしても、どこまで酔いが回った状態で読んでみたらより興味深い結果が得られそうかを考慮に入れて進行を考えてみるかどうかで用意する酒の量も進行も変わってくるだろう。
また、酒が入った人とそうでない人とでグループ分けして読みを試してみたりすれば、また違った発見が得られるかもしれない。

どんなにいいアイデアだろうが、それを思い付きのままにしてしまっていては結局のところ悪ふざけというか、単なるネタに終わってしまう可能性は高くなる。
だからこそ、何かアイデアが浮かんだ際には、そのアイデアを練り上げてゆく必要があるのだと思う。

今回はそこの点で見通しが甘かった。

やるからにはネタで終わらせず、現時点で果たし得る最高の成果を上げるつもりで常に臨んでゆかねば時間の無駄になってしまう。
しっかりと反省し、今回の経験はこれからに繋げられるようにしてゆきたい。
by syohousen | 2011-05-25 15:33 | レポート(勉強会)
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