12/8(水)18:00~21:00
『俳優って?を考え続けてゆくための寺子屋』 @岩戸地域センター・地下会議室 【進行】 ■この一週間のフィードバック ■現在の身体状況を言葉にして垂れ流す×2周 ■手足を軽く揺すってみる →歩き出し、今身体の気になっている部位を擦ったり伸ばしたりしてゆく →その空間のものに触れてみたりする →壁や床などを利用して身体を伸ばしてみる →その空間の中で好きな場所と嫌いな場所を探してみる →探した好きな場所と嫌いな場所の中でひとつずつ選ぶ →選んだ場所のうちのどちらかをそれが好きな場所か嫌いな場所か告げることなく他の人に紹介してみて、紹介された人達がそれがどちらの場所なのかを当ててみる ■膝を立てた状態で仰向けになり、左右に膝を倒しながら腰周りの緊張を緩めてゆく →その動きの中から自らの身体の現状を探ってゆき、そのまま身体の求めるままに伸ばしたり揺すったりして無理なくほぐしてゆく →最終的に立った状態になり、少しの時間、その身体の状態を味わった後、歩き出してみる →クラップをきっかけにして「2倍速で歩く」「2分の1の速度で歩く」「ストップモーション」「跳ぶ」「全速力で走り出す」と行い、最終的にそれらの中からランダムに出された指示に反応して動く ◆休憩 ■ローテーションゲーム ・まずはお互いの中で遠過ぎず近過ぎずな距離で正対した状態で行ってみる →距離は変えず、お互い右向け右になった状態で行ってみる →フィードバック ・歩いてみても構わないのでお互いの位置関係や目線を変えてみて、自らの感覚やカウントにどのような変化が生まれているのかを感じてみる →フィードバック ・動きながら、お互いに「ここだ」と同意を得られるような位置関係を探し(カウントは止めずに)、お互いの中で納得がいったなら、そこでしばらくカウントを続けてみる →フィードバック(「どういう関係に見えた」「場所がどこっぽかったか」などを中心に) ・位置関係はそのままで、先のフィードバックで見えた2人の「関係性」や「場所」などを踏まえた台詞をひとつだけ各自で決め、どちらからでもいいのでその台詞を“言いたくなったら”発してみる。そして、言われた側はその台詞をちゃんと受けた上で自分が用意した台詞を返す(繋がりがなさそうであってもがんばって成立させる) →フィードバック ・位置関係をまた最初のポジションに戻し、カウントを発するエネルギーを徐々に高めてゆきながら、最終的には全力でカウントをぶつけ合うまでにする(「相手に負けない」ということを意識して) →フィードバック 【ふりかえり】 今回の寺子屋、自分はこれまでにないくらいに激しく消耗した3時間半であった。 たぶん、その瞬間にその場で生まれてきたものに委ねることがだいぶできていたからなのかなと思う。 では、今回とこれまでとで一体何が違っていたのかなと考えてみたのだが、これまでは参加者から少し距離を置いて一つひとつの指導に臨むような意識で取り組んでいたところを、今回の自分はその意識を取っ払い、己もその場で起こっていることへ敢えて巻き込まれにいっていたなということに気付いた。 思えば、これまでも場にクリエイティブでダイナミックな循環が生まれていたなと感じる時には自分もその中の一員として、内部から大きな波を作り出していたことが多かった。 他の指導者の人がどうなのかは分からないが、自分の場合、今回のようにやや前のめり気味なくらいの攻めの姿勢で積極的に関わっていった方が自らの呼吸に合っているのかもしれない。 自分も巻き込まれてみないと分からないことがあるんだ、そこを今回の寺子屋では実感できた気がするし、それは大きな収穫であったと思う。 もう一つ言うと、自分の内側も大きく変化していなければ、周囲の変化を促すことはできないのだなということに気付いた。 だから一つひとつの現象に対し、「大人気ない」と言われるくらいにムキになってみてもいいんじゃないか、そう思った。 そもそも、自分は卓越した理論家では決してない訳だし、身体の感覚全てをフル稼働させてゆかねば他者を動かすことのできない人間なのだということは、これまでの経験上痛いほど分かっているはずだ。 少し最近の自分は頭でっかちになっていたのかもしれない。 うまくやろうとするな。 たしかに精神論だけでは指導は成立しないし、ロジカルな思考回路がなければ参加者を納得させることもできない。 しかし、理屈だけでも指導は成立はしないのも事実で、特に自分の場合は、参加者と一緒に苦しんで、考え、喜んでゆくような取り組み方で向き合ってゆく必要がある。 だいたい、準備が足りないから現場にきてから焦って考えることになって頭だけで考えてしまうような状況を生むんだ。 何もしていなければ自分はマイナスからのスタートになってしまう奴なんだってことをよく理解した方がいい。 自惚れるな、そう今の自分には言っておきたい。 せっかく参加者の中で徐々にではあるけれどもしかしはっきりと目に見えた形で変化が生まれてきているのだから、そこで自分の方が停滞していては逆に足を引っ張ることに繋がってしまいかねない。 指導者としての立場である以上、参加してくれている誰よりも自分の方が成長してゆかねば。 まだまだやれていないこと、至らないところは沢山あるのだから、決して歩みは止めないようにしたい。
by syohousen
| 2010-12-09 22:49
| レポート(主催)
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