面白いのだが、己の中心に据えている活動とはまた別の活動の、
本職とは全く質の違う苦しみをいくつも味わっていると、
元の活動における苦しみに対しても打たれ強くなるようである。
自分でいうならば、演劇以外の活動で味わっている苦労のお陰で、
演劇活動そのものの方にも強い覚悟が生まれてきている実感があるのだ。
おそらくこれも、普段の活動とは違った刺激を受けることによって
先日の記事に書いたような「当たり前」の価値を
再確認するためのきっかけを与えてくれるからなのかもしれない。
一つの視点から見ていれば「当たり前」に思えることでも、
違った視点に立ってみれば実はとてもすごいことであったりもする。
色々な視点に立って物事を見てゆくからこそ
その物事の価値に対して立体的な見方もできるし、
立体的に見られるようになってくるからこそ
それに対する感謝の念も生まれてくる。
やはり、たまには普段と違った世界に飛び出してみるのも
何かひとつのことに取り組んでゆく上では大切なことなのかもしれないな、と思う。