最近、若い俳優志望の方を対象にWSを行なうことが多くなっていて、そこで強く感じることがあります。
それは、「あるあるネタが好きだなぁ」ということ。 あるあるネタというものは、その行為の面白ポイントもわかり易く、周囲からの共感も得易い非常に便利なものです。 が、その反面、如何に周囲から共感を得られるかどうかばかりに気が行ってしまって、それが達成されるならば自らの実感やそこから生まれる衝動に蓋をしてしまっても平気になってしまう危うさを孕んでいる発想でもあります。 それはつまり、目の前の人と関わることをやめ「こうしたらいい反応がくるはず」という「ウケねらい」の発想に陥ってしまう危険性が高い、ということでもあり、それを俳優として芝居の中で使いこなすためにはそれなりの技術を要する行為であると言えます。 なので、若い俳優志望の方へ自分が強く強く伝えたいのは、目の前の状況や、目の前の人と対峙した際に生まれたものと真摯に向き合うことを大事にして欲しい、という点です。 お芝居というものはそこから始まります。 「いま、ここ」の中にこそ、劇的なものは存在するからです。 台詞回しの巧さや持ってくるネタの面白さなんていうのは、その「いま、ここ」で生まれたものをより際立たせるためのスパイスでしかありません(もちろん、それらも重要なのではありますが)。 「あるあるネタ」にばかり頼ってしまうと、その俳優において最も大事な土台部分を強化することができず、結果、芝居というよりも大喜利的な個人プレーしかできない独り善がりな俳優になってしまいます。 若くして俳優を志す方々、どうかそんな独り善がりな俳優ではなく、人と関わり高め合える俳優となって欲しいなと強く願っております。 #
by syohousen
| 2016-07-20 22:07
| 俳優訓練について
5/31(火)に実施いたしましたタピオ大学『声が変われば生活も変わる!声で遊ぼう!』の様子を、スタッフの方がレポートしてくださりました。
http://tapidai.exblog.jp/25285677/ タピオ大学とは → http://www.fm797.co.jp/tapidai/index.htm #
by syohousen
| 2016-06-02 01:43
| メディア掲載情報
タピオ館立オープン大学
『声が変われば生活も変わる!声で遊ぼう!』 人が生きていく上で、当たり前のように使っているけれども知らないことの多いのが「声」です。 今回の講座では、この「声」を使って人と関わり合いながら、楽しく遊んでゆきたいと思っております。 そんな中で、自分でもびっくりするような声が出るようになるかも? 声の音色の豊かさは、心の豊かさにも繋がり、充実した生活を送るためのヒントにもなるかと思います。 ぜひ、この講座を通じ、心も声も柔らか~くほぐしていってくださいませ! ■ファシリテーター:横山真 【日時】2016年5月31日(火)19:00~20:00 【会場】泉パークタウン タピオ 南館1Fパークタウンスタイル (宮城県仙台市泉区寺岡6-5-1) 【料金】無料 《お問い合わせ》 タピオ館立オープン大学事務局(fmいずみ内) TEL 022-375-8808(受付 平日10:00~18:00) <タピオ大学について> より豊かな生活づくりのお手伝いとして、互いに学び高めあう場を「趣味・文化・おしゃれ・ゆとり・自然・環境・家族」を大事にしているタピオが提供いたします。 #
by syohousen
| 2016-05-31 19:00
| 外部団体告知情報
「せんだい月いちワークショップ2016年5月・広田淳一(アマヤドリ)
『自分の機能に気づく!』 ~カラダとコトバのワークショップ in 仙台~ もっとコミュニケーションが上手だったらなあ…… コミュニケーション能力って何でしょう?大きな声と届く声の違いとは? 話をよく聞く力、そしてカラダから発するシグナルを受け止める力を身につければ、 もっと人との関わりは楽しくなります! 俳優を目指す方もそうでない方も、自分のカラダとコトバの機能を再発見してみませんか? アマヤドリで作・演出を務める広田淳一による演劇ワークショップでは「自由」「コミュニケーション」「空間把握」の3つをキーワードに、シアターゲームを交えて楽しくエクササイズを行います。 順序立ててやるので、初心者の方も安心です!ふるってご参加下さい。 [概要] 日 時|5月8日(日)18:00~21:30 5月9日(月)13:00~16:30 / 18:00~21:30 会 場|せんだい演劇工房10-BOX box-1(〒984-0015 宮城県仙台市若林区卸町2-12-9) 対 象|演劇に興味がある方 参加費|2,000円 ※参加費は当日受付にてお支払いください 定 員|16名(先着順) ※予定人数に達し次第締め切りといたします 主催:C.T.T.sendai 協力: boxes Inc. | entoo 制作協力:合同会社プランプル ■広田淳一 略歴 アマヤドリ主宰・劇作家・演出家・俳優。1978年10月23日生まれ。東京都出身。 2001年、東京大学在学中に「ひょっとこ乱舞」を旗揚げ、主宰する。以降、全作品で脚本・演出を担当し、しばしば出演。さりげない日常会話ときらびやかな詩的言語を縦横に駆使し、身体性を絡めた表現を展開。随所にクラッピングや群舞など音楽・ダンス的な要素も節操なく取り入れ、リズムとスピード、熱量と脱力が交錯する「喋りの芸」としての舞台を志向している。簡素な舞台装置と身体的躍動感を必須としながらも、あくまでも相互作用のあるダイアローグにこだわりを見せる。 ■アマヤドリ劇団HP http://amayadori.co.jp 【申込方法】 メールにて以下の件名と1~8を本文に添えてお申し込みください。(info@boxes-inc.jp)折り返しご連絡いたします。 件名 :広田淳一ワークショップ申込 本文: (1)お名前(フリガナ) (2)年齢 (3)性別 (4)住所 (5)電話番号 (6)メールアドレス (7)所属 (8)演劇経験 お問い合わせ:boxes Inc. 022-353-9755 info@boxes-inc.jp 助成:(公財)仙台市市民文化事業団 (公財)宮城県文化振興財団 #
by syohousen
| 2016-05-08 18:00
| 外部団体告知情報
いわゆる「不謹慎狩り」をしている人を躍起になって探して、
見つけたらその様子を拡散し、徹底的に叩く。という人って、 結局のところはその根っこの部分では同じなんじゃないかなって思ってしまう。 どっちも叩く対象を探すことが目的になっているところとかがさ。 それって、人を見ていないよね。 敬意がない。 たとえその発言が正論だからって、 相手に対する敬意を持たなくていいなんてことは決してないはず。 批判にだって、相手に対する敬意が必要なんだってことを 少なくとも自分は、忘れたくないなって思う。 #
by syohousen
| 2016-04-24 21:57
| つれづれと
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