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イメージの重要性

イメージというと、どうしても精神論的に思われてしまいますが、実際にはかなり馬鹿にならないものです。

これは私見なのですが、一言にイメージと言っても「よいイメージ法」と「悪いイメージ法」があるのではないかと思います。
おそらく精神論的な見方をされてしまうのはこの「悪いイメージ法」の方であって、本来は役者にとってイメージ力は不可欠なものです。

では、「よいイメージ法」というのはどういった方法の事を指すのでしょうか?
自分なりの考えを述べさせて頂きますと、「身体と連動した、身体の反応を伴う想像」こそが「よいイメージ法」なのではないかと思います。

もっと具体的に言いますと、例えば

「地平線をイメージすれば視野が広がる」
「逆に細い路地をイメージすれば視野は狭くなる」

また、

「寒い外気をイメージすれば全身がこわばる」
「酸っぱいものをイメージすれば唾が出る」

など、イメージと身体は決して切り放す事はできません。

これは斎藤孝氏がご自身の著書の中で紹介していたのですが、小学生に自分の身体が「岩」「木」「水」になるイメージを持ってもらい、それを他の人間に持ち上げてもらうという実験をした際に、本人の体重自体は変わらないはずなのに持ち上げる際に感じる重さが違ったそうです。
持ち上げる人が一番軽く感じたのは「岩」で、一番重かったのが「水」だそうです。

思うに、自分の身体が水になるイメージを持てば身体は緩みますから、おそらくはそれが重く感じた原因なのではないでしょうか。
また逆に「岩」をイメージすれば身体はこわばり、ひとつの塊となるので持つ側が持ちやすくなり、軽く感じたのではないかと思います。

以上の事から、イメージは決して精神論ではないと言えます。
しかしそれは身体の伴った想像の事を指し、身体の伴わない単なる妄想では何の意味もありません。
そこをしっかりと認識した上で、イメージというものを大切にして表現に取り組んでいきたいものです。
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by syohousen | 2007-04-18 20:10 | 俳優訓練について | Comments(0)