人気ブログランキング | 話題のタグを見る

3/21(土) 半歩WSレポ

3/21(土)9:00~12:00 半歩先へ進むためのワークショップ @代田南地区会館

【外界への印象】
《天候》
●晴れ
◆WS前
・日の光が色濃くなって、しかし優しくも感じる
・空気は冷たいが、感触的には「暖かさを内包した冷たさ」といった印象
◆WS後
・広く濃く、といった感じの日差しで気持ちいい
・かさつくような乾きでなく、からっとした乾き方なのでそれほど不快さはない

《空間》
◆WS前
・嫌ではないのだが、照明の明るさが強く感じる
・のっぺりとしていて、奥行きがあまり感じられない
◆WS後
・朝よりも、縦にも横にも広さを感じる
・朝感じていた照明の明るさがあまり気にならなくなっていた

【身体状況】
◆WS前
・鼻が奥が荒れており、むずむずする
・首の後ろから肩胛骨上部辺りまでが詰まっている感覚
・左側の腰がやや痛む
・膝が突っ張る(しかも左膝裏に若干痛みも)
◆WS後
・重心が下に
・上半身のロックが外れた
・まだほんの少し膝には突っ張りが残っている
・音が立体的というか、奥行きをもって聞けるようになった

【本日のメニュー】
■現在の身体状況を感じたまま言葉にして垂れ流してみる×2
■空間を歩いてみて、様々なものに触れてみる
→気になっているポイントなどに触れさせてみたりする

■椅子を一定のスピードでスムーズに移動させてゆく
・スピードを早めてみる
→スピードを遅めてみる
→他者と目を合わせながら
→目線を戻し、少しずつスピードを弛め、最終的にはスピードをゼロに落とす
■椅子を利用して身体に刺激を与えてゆく
→目を閉じた状態で同じことを行なってみる
→椅子の質感などを強く意識しながら同様に刺激を与えてゆく
→自らの身体を利用しながら、椅子に気を吹き込んでゆくように触ってみる
→フィードバック

■三人一組で王様マッサージ×2
■王様マッサージ→フィードバック

■40分かけて片足のみを揺すり中心にしてロックを外してゆく
■横になって、自分の身体からの欲求に応えるようにほぐしてゆく
■王様マッサージ→フィードバック

■全体のフィードバック

【レポート】
今日のWSは、非常に面白い発見に満ちた内容であった。

その中でも最も面白かったのは「視覚のあり方による音の質感への感じ方の変化」。
今週も「椅子を一定のスピードでスムーズに動かしてゆく」というエクササイズを行なったのだが、今回は椅子を動かすことを継続しつつ目線だけを他者へと向けるという仕掛けが途中に入ってきた。

その際、不思議な感覚の変化が自分の身体に起こっていることを自覚した。
その変化とは、「集中している対象(この際は椅子)から目を切ると、そこから発せられている音の聞こえ方・音の質感が立体的に聞こえるようになった」というものである。
椅子に目を向けている時にはあまり感じなかったことなのだが、一度その椅子から目を切ったことで、如何に自分は視覚に影響を受けながら音を聞いているのかということが実感できたのだ。

椅子に目を向けている際の音の聞こえ方は、音の色合いが濃くて明確な聞こえ方である反面、何かこう、のっぺりとした印象の、ざっくりとした音の聞こえ方でしかなかった。
が、その目線を切った上で聞こえてくる音に耳を傾けてみると、音の聞こえ方が、一つひとつの音の持つ質感の違いを聞き分けられるような立体感を持ち始めており、特に、小さな音がちゃんと小さい音として、繊細に聞こえるようになっていたのだ。

これは本当に興味深い体験で、できれば今回の経験を足がかりにしながら、感覚の相互作用のようなものにも目を向けてみたくなった。


これ以外の今回印象的だった体験。

◆物に対しての手のかけ方によって、物への触れ方や扱い方、そして自分自身からの見え方に変化が生まれてくるので、そういった感覚を実際の芝居にも応用してゆけるようにしたい。
◆マッサージ時、相手の身体に触れた際の感触や相手の呼吸の変化に応じ、こちらからの相手の身体へのアプローチも変化してゆく、、、といった意思のキャッチボールがスムーズにとれるようになってきており、言葉のやり取りだけに頼らないコミュニケーションが今回のWSでは行なえていた。
◆膝の突っ張りがなかなか外れてくれなかったのだが、宏平さんから「横山君の動きのバリエーションは膝を起点にしたものが多いので、もしかするとそれが膝の硬さや突っ張りを引き起こす原因のひとつになっているのではないか」というアドバイスを頂いた。たしかにそれは納得で、改善のための大きなヒントとなりそうである。

近頃は、やればやった分だけ色々なものが自分に還ってくるので、WSが本当に楽しい。
by syohousen | 2009-03-22 22:19 | レポート(外部受講)
<< 信頼が打たせたタイムリー 「バスケットボールに忠実であれ」 >>