今日、これまでの定期診断で送った処方箋メールの文章を読み返していて気付いた。
診断を始めたばかりの頃は、身体からのアプローチによって各人の声における癖の改善方法を処方箋メールにて提供していたのだが、それが回を重ねてゆくうちにメンタル面のアドバイスが中心となってきてしまっているのだ。 もちろん、精神と肉体は切っても切り放せない関係にあり、特に声というものは、発する人間のメンタル的な要素が大きく作用するのだから、非常に重要なポイントではある。 しかしだからといって、声の悩みの全てがメンタル的な問題に起因しているものでもなく、むしろメンタル方面からの仕掛けでは解消できない問題を抱えているからこそ、こうして受診に訪れているのだとも思う。 身体からのアプローチをないがしろにしてのボイトレならば、トレーナーを名乗る資格はない訳で、ただ単に声の相談役とでもなのればいい。 身体面とメンタル面、両者のバランスを考慮しながら一人ひとりの特性に合った処方箋を提供してゆく事をより意識して今後は取り組んでゆこうと思う。 指導者としての自分は「なんとかしたい」という想いが強すぎて、どうしても受診者の方へ過剰に歩み寄ってしまう傾向がある。 もう少し冷静になって、委ねられる部分は委ねてゆく事も指導には重要な事だ。 その時その時の自分の考えの傾向や気分に大きく影響されているようでは、定期診断を行う意味がない。 うちが出すの処方箋メールの最大のメリットは、客観的に見た己の声や身体の具体的な状況を、定期的に確認してゆける点にあるのだから。 自分の事を信じて受診者の方々は来てくれているのだ。 ならば、自分ももっと受診者の方々を信じてゆこうと思う。
by syohousen
| 2008-04-27 19:12
| レポート(その他)
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