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処方箋WS #2レポート(初日)

2007年8月8日(水) 『声と身体の処方箋WS #2』初日 @みらい館大明

【メニュー】

●自己紹介(+空間への印象を一言)
●意識のフォーカスの出し入れ(内⇔外)
●ものの位置当て
●もの数え
●ものの位置当て(もう一回)
●ほー
●空間構成(3人→ローテーション)
●いざない
●視覚以外で空間確認
●距離感
●立ち座り

本日のテーマは「自己と空間」

自らを取り巻く空間に対していかにアプローチをとってゆくか、そして空間にあるものをいかにして受信してゆくかを様々なメニューを通して発見してゆこうという主旨のもと行いました。
普段我々は、見ているようで見えていないものが沢山あります。
本来、目や耳をはじめとした感覚器官というものは、外界の情報を感じとり、それを脳へ伝達するための器官でしかありません。そこに各々の人間の価値観や好みが加わる事で、見たり聞いたりすべきものとそうでないものを取捨選択し、ものを感じとっている訳です。
しかし、「思い込み」や「先入観」、「固定観念」などといったものがそこに加わると、フィルターを通してものを見てしまう事になり、今まさに目の前に存在しているものをありのまま見る事は困難になってしまいます。

今回は、そういった「とらわれたものの見方」というものをそれぞれのメニューを通じて体感、自覚して頂く事を目的としました。

目に入ったものを、ただ「見る」。
耳に入ったものを、ただ「聞く」。
そのためにまずは自らの現状を知る事が重要なのです。

また、中盤以降は目を瞑る系のメニューを中心に行いましたが、これは普段視覚に頼ってしまっているがためにあまり意識されていない聴覚や皮膚感覚を改めて実感して頂くためです。
せっかく我々は優れたアンテナをいくつも持っているのに、視覚のみにしか注意を払わないというのは非常にもったいないです。
目を瞑る事によって、逆に見えるものもある。 これは、ものの考え方にも通じます。

当たり前と思っているものを「手放す」事で見えてくるもの、それを参加者の皆さんには大事にして頂けたならと思います。
by syohousen | 2007-08-25 18:55 | レポート(主催)
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