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11/24(土) 劇団エルブWS レポ

11/24(土)13:30~17:30
テアトルフォンテ付属劇団『劇団エルブ』対象ワークショップ
@テアトルフォンテ・創作室

【進行】
■このWSについてのアナウンス

■歩き出す
→「ストップ」という指示で歩みを止め(或いは止まり続け)、「ゴー」という指示で歩き出す(或いは歩き続ける)
→指示とは逆の行動(「ストップ」で歩き、「ゴー」で止まる)をとってみる
→元に戻してみたり、逆にしてみたり、を繰り返してみる

■輪になって、空気を感じつつ1→2→3→4→5人の順で同時に歩く(順番が間違ったら最初から)
■カウントアップ(とりあえず30カウント目標で、そこを越えたらいけるとこまでいく)

■二人一組となり、一人が適当に手を動かすのでもう一人がその手の動きに合わせて様々な質感の声を出す
■一人が指揮者となって、その人の手の動きに合わせて各人なりに声を出す

◆休憩

■テキストを読んでみる・その①(お試しで別役実・作「天才バカボンのパパなのだ」とシェイクスピア・作「夏の夜の夢」)
→フィードバック

■テキストを読んでみる・その②(高橋いさを「耳のいい母」)
→チームを3つに分け、戯曲も3つのパートに分け、頭からチーム毎に細かく演出をつけつつ実践的に稽古をつけてみる
→10分ほど休憩がてら時間を設け、チーム毎に先の稽古をさらいつつ打ち合わせる
→チーム毎に発表

■本日全体のフィードバック

【ふりかえり】
少し間が空いたけれども、横山が継続的に行っている劇団エルブさん向けWS。
今回も前回同様に戯曲を用いた実践的な内容をとの希望を受けた訳なのだが、前回のように盛り沢山にし過ぎてやりたいことがとっ散らかった感じになることは避けねばということで、今回は「行動に繋がる戯曲の読み解き方」というポイントに狙いを絞って取り組んでみた。

やはり継続は力、というべきか、エルブの皆さんは以前に比べこちらからの一つひとつの言葉に対する反応がとても早く、しかも的確になってきているような気がする。
まあ、それは横山のやり方に慣れてきたためとも言えるのかもしれないのだが、しかしそうではない、俳優としてのもっと根っこの部分での地力のようなものが付いてきたと、そんな風に感じられる瞬間も沢山見られてくるようになった。
その証拠に、こちらからの問いに対しまるで思いもしなかったような意見が出てきたりするようになったし、また何よりも、稽古をしている時のあの場の空気が非常に明るく、思ったことがすぐに言葉に出せるような、そんなクリエイティブな空間となれていたのだ。

これはとても大きなことで、特に「劇団」というチーム内でそういうクリエイティブな空間を生み出すことができる関係でいられるということは、創作を行ってゆく上では一番大切なことだと思う。

なにしろ、そういう場を得ることほど俳優として困難なことはないためである。
個々人の俳優としてのレベル云々は、それこそ各人の努力次第でどうにでもなることかもしれないが、こと「いいチームを得る」となると、それは他者も関わってくることになるため、自分一人だけではどうにもならないことであったりする。

また、そういうチームに身を置くことは、そのメンバー一人ひとりにとってもいい影響をもたらしてくれる可能性が高い。
特に、素晴らしい作品や人との出会いに巡り合えたりすることができれば、飛躍的に伸びる可能性も出てくるとも思う。

それだけに、自分も心して関わってゆくようにしてゆきたいなと思う。


なんというか、今回はこれまでの中でも最も時間の流れ方の感覚が実際の時間と近いような気がした。
それは、濃密で充実していたことの証拠だったのかもしれない。

年内はこれでエルブさんとのWSは終わりだが、来年以降もこのいい流れを止めることなくよりよい時間を送れるよう精進してゆけたらと思う。


今回も、ありがとうございました!
来年もまたよろしくお願い致します!
by syohousen | 2012-12-03 16:20 | レポート(スタッフ参加企画)
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