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9/28(金) breakthroughワークショップ レポ

9/28(金)19:00~21:00
breakthroughワークショップ @仙台市中央市民センター会議室

★ファシリテーター:伊藤 拓


Tさんの紹介で、参加させて頂くこととなった伊藤拓さんのWS。

自分はその紹介をしてくれたTさんが「いい」とするものに対する感覚を信頼していたし、また、その内容についての話を聞いていて直感的に今の自分が欲しているものと出会えるような気がしたので、迷うことなく飛び込んでみようと考えた訳だが、その判断は間違っていなかったなと、そう確信できるような素敵な時間を過ごせた。

なんというか、まず何よりも拓さんの人柄が素敵過ぎて、初対面でありながら、もう数年間も付き合いを重ねてきたような感覚に陥ってしまったことが印象的だった。
こういう感覚にさせてくれるのは、指導者として、特に似たような性質を持ち、それを活かした指導を心掛けている自分のような人間にはとても学ばされることが多い。

なんというか、空間全体を巻き込む力というか、参加者一人ひとりが「今、ここにいられる」ように促してゆくことが本当に巧みで、この日この時にこの場に集まったメンバーでしか作り出せないような時間が自然と生み出されてゆくように感じた。
これも一対一×人数分、という発想でWSのファシリテートを行っているからこそで、そういう姿勢も自分のWS観ととかなり通じる部分があるなと、そう思った。

一番印象的だったのは、アイスブレイクの段で行った「歩きながら出た指示を実行する」というエクササイズにて行った「ミスした場合にはその自らのミスを思い切り笑い飛ばして下さい」という指示。
このように、ミスを「気にするな」と言葉だけで促すのではなく、こういう風なアプローチで以て身体で失敗と向き合えるような状態に持ってゆくやり方は、シンプルながらもそれだけに非常に効果的で、その後の活き活きとした場の空気にも繋がる地味ながらも優れた手法だなと実感。

また、勝ち負けの生じるゲームを行う際には、大人気ないくらいに勝ちにこだわる姿勢を拓さん自身が見せることで、楽しむ空気の中にも適度な緊張感をもたらして下さっていたなとも感じた。
やはり本気で取り組んでこそ見えてくるものもある訳で、特にそれが「勝ち負けそのものにはあまり意味はない」ものである時にこそ、敢えて勝ちにこだわる姿勢で取り組むことが重要だったりする。
WSだからということで何でもかんでも「楽しくやりましょう」で済ませてしまうことは非常に危険な落とし穴でもあるのだということは忘れてはいけないのだ。
そういった発想は、手を抜いてもいいことの言い訳にも繋がってしまうためで、自分のやり易い領域に逃げ込んでしまうことを正当化させてしまう危険性も孕んでいるからだ。

そうなってしまっては、WSであることが逆に参加者の可能性を潰してしまうことにも繋がりかねない。
だからこそ、時には参加者がムキになってWSへ取り組めるような状況へ促してゆくこともファシリテーターにとっては大切な作業なのだと自分は思っている(但しあくまでも自然にそうなれるように持ってゆくことが重要で、それを無理強いしてしまうことは違うと思う)。

その点において、拓さんのあの自らムキになって参加者一人ひとりの対抗心を引き出すやり方はなるほどなぁと感じた。
ただ、たぶん他の人が同じことをやってもなかなかああいう空気にはなってゆかないような気もしていて、あれは拓さんの呼吸だからこそやれる引き出し方なのだろうなと思った。
自分の場合はどのような手法が自らの呼吸に合っているやり方なのか、、、そこについて今後もう少し突っ込んで考えてみたいなと思う。



今回はとても実りの多い時間でした。ありがとうございました。

今後も参加し続けたいなと、そう思っておりますので、何卒よろしくお願い致します!
by syohousen | 2012-10-20 22:53 | レポート(外部受講)
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