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藤田貴大・岸田國士戯曲賞受賞

昨晩、マームの藤田くんが、岸田國士戯曲賞を受賞しました。

ノゾエ征爾さんと矢内原美邦さんとの3作同時受賞ではありましたが、
この3作同時というのはあの野田秀樹さん、渡辺えり子さん、山元清多さんが
受賞して以来、30年ぶりのことなのだそうです。

今回、その野田さんもこの選考委員を勤めていた、というところに、
何か不思議な因縁めいたものを感じるとともに、
非常に大きな期待のようなものを感じざるを得ないなと、そう思ってます。


ただ、そうは言っても、この賞を受賞できたというのは
あくまでこれまで創ってきたものへの評価でしかない、ということです。

ご褒美、というか。

なのでこの一件によって勘違いしてしまうことは、
とても危ういことでもある、と思うのです。


しかしまあ、藤田くんならば、そこは心配ないんじゃないかなって思います。

そう確信したのは、今朝、藤田くんから返ってきたメールの内容を読んだ時でした。

そのメールには、短い文章でしたが、
しかし、彼が19歳の頃に初めて出会った時に感じた印象のままの
物凄く素直な、ストレートな気持ちをそこに込めてくれたからです。


自分はこのメールを読んで、思わず泣いてしまいました。

嬉しかったからです。


きっとこれから、変な大人達が変な思惑を以て
彼をコントロールしようとしてくるような状況にも沢山出会うことでしょう。

また、この賞の持つ目に見えない力のようなものが、
時に重荷になってしまうこともあるでしょう。


しかし、今の彼は、先に書いたような素直な心を忘れずに備えているし、
また、彼を祝福している周りの人達も
本当にあったかいなーって感じさせてくれる言葉で祝っていたので、
こういうあったかい人達に支えられてるんだから、きっと、大丈夫なんだと、思います。

もちろん、自分も、彼の力になれることだったらいくらでも協力するし、
というよりも、いつかまた一緒にやれると信じているので、
その時を目指して、そして楽しみにしながら、今自分にできることに
全力でぶつかってゆくだけだなと、そう思っています。


最後に、演劇やっていて本当によかったと思えるような瞬間を与えてくれた藤田くん、
本当に、ありがとう。

今度は、俺もその輪の中で一緒に喜べるような状況であったら嬉しいし、
その日のために、日々がむしゃらに、いちいちムキになりながら
手を抜くことなく必死で生きてゆくって約束するよ。
by syohousen | 2012-03-06 12:59 | つれづれと
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