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2/8(火) 読み会レポ

2/8(火)18:00~20:30
【声と身体の処方箋・勉強会】『読み会』
@久我山会館・第三会議室

◆使用テキスト:宮沢賢治『オツベルと象』

【進行】
■フラットに読む(話のパート毎に分担して)
→フィードバック

■棒読み+段落毎に交代交代になって読んでみる
→フィードバック

■オツベルのイメージの具体化
■この作品の質感について(例:絵で言うなら、など)

【ふりかえり】
先週が不開催であったので、これが今月初めての読み会。
そして今月のテキストは、宮沢賢治の『オツベルと象』、初めての童話である。

童話、というものをテキストとして使用し、実際に声に出して人と読み合ってみるということがこんなにも面白いものであっただなんて、正直びっくりした。
朗読会のような集まりが多いのも、これなら納得がいくなと思った。

特に宮沢賢治の言語感覚は、声に出さずに読んだ時と声に出して読んだ時とでそれぞれに違った味わいがあるから、その違いを味わうだけでも興味深い発見などが沢山得られるように感じた。

たとえば普段使う時にはカタカナでイメージしていた言葉がひらがなで書かれていれば、それを読む際にはひらがなの質感の普段とはまた違った声を無意識のうちに出していたりするし、オノマトペを実際に声に出して発することで普段では絶対に味わうことのできないような発語感覚を味わうことができたりもする。

たぶん俳優って、こういうところでの言葉の手触りのようなものを実際に声に出してみながら体験してゆくことで、より豊かな声や言葉の音色や温度、質感などを信じられるようになってゆくんじゃないかなって思う。
や、俳優だけに限らず、そういったもの達を信じられるようになれるかどうかということは、日々の生活をより豊かなものとしてくれる一つのきっかけにできるはずなので、そういった体験をできる場というものは様々な人にとって価値のある場なのだろうなと、そう感じることができた。


このテキスト、もしかすると来月も引き続き使用することになるかもしれない。
それくらい、色々な人に声に出して読んでもらいたいし、こちらとしても色々な人の読んでいる声や言葉を聞いてみたい魅力的な作品なので。
by syohousen | 2011-02-10 20:01 | レポート(勉強会)
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