これまでにも何度も言っていることなんだけど、
やっぱり“型”というものは手段なのであって それが結論なのではないのだと思うんです。 自らの安心のために型を利用するのは、 結局のところは自らを甘やかしているだけで これからには何も繋がってきません。 しかし、そういうことを頭では分かっていたとしても、 実際に何かを行おうとすると型に頼ってしまう人って多いように見受けます。 これは個人的な考えなのだけれども、 そういう人に足りないのは「美学」とか「志」のような 己の理想へと向かうための信念のようなものなんじゃないか。 だから自分に甘くなっても そのことに無自覚でいられるんじゃないかなと思うのです。 逆に己の信念に対する切実さがあれば、 自らに言い訳を許す余地を残していること自体が これからの自分にとって命取りになりかねないことを 本能的に理解できているから、 たぶん己の甘さに対して物凄く敏感になる気がします。 つまり、自分に厳しい人っていうのは 別に自分に厳しくしたいからそうしているのではなくて、 そうしないと己の志を果たせないから 必然的に厳しくなってしまうんだってことなんだと思います。 しかもそれが一生かかっても叶えられるかどうか 分からないような高い志であるのならば、 「これさえやっていれば大丈夫」などと安心している暇などないはずで、 「どうしたら今より向上できるか」と先に見出したものを叩き台にして 更なる成果の上げられる手法を求め努力を重ねてゆくんじゃないでしょうか。 「これだ!」いうものを見出し、しばらくの間はその手法でうまくいっていたのに ある時を境にしてその手法では全く前進することができなくなってしまった人。 または「どうしても自分に甘くなってしまう」と感じている人。 そういった人は、己が将来どういった存在になりたいのか、 どのようなことを成したいのか、ということを見つめ直してみるのが 一見遠回りに見えるけれども、効果的なのではないかなと思います。
by syohousen
| 2010-12-26 13:51
| ものの見方・捉え方について
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