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12/7(火) 読み会レポ

12/7(火)18:00~21:30
【声と身体の処方箋・勉強会】『読み会』 @岩戸地域センター・和室B

◆使用テキスト:別役実『天才バカボンのパパなのだ』

【ふりかえり】
やはり出自の違った人同士が集まってこういった読みを行うというのは、それぞれの芝居観の違いをより明確に実感できるので面白い。
この読み会という場は、何かひとつの演出をつけているような創作の場ではないため、その一人ひとりの芝居の質の違いを違ったままに受け容れて取り組むことができるんだよなと、そういうことに気付くことができた。

自分と違った芝居の質の人を見て、そこから何かを得られることもあるのかもしれない。
もしかするとこの読み会という場では、こちらから何かしらの変化を強要するのではなくて、その場からの影響を受けることによって各参加者の中に生まれるかもしれない変化を信じてみることが大切なのかもしれない。
そして自分は、そういった変化に繋がるような環境を整える役割であればいいのであって、変に場をうまく仕切ろうとはしなくてもいいのかもしれないなと、そう思った。

だからたぶん、フィードバックの際にこちらから何かしらの意図を持っての働き掛けなどを行うことは逆効果なのかもしれなくて、それよりも、例えばその時に使用しているテキストを書いた作家についての資料などを用意してみたり、そのテキストに繋がるような何かを持ってきてみたりと、「話題づくり」に利用できそうなものをこちらが準備してゆく方がいいのかもしれない。

まあ、まだ参加者の方々がこういう場に不慣れなだけなのかもしれないのだけれども、とにかくフィードバックの際の場の盛り上がり方のエンジンがかかるまでにやたらと時間がかかってしまっていて、いつも盛り上がりかけのところで時間切れ、、、というパターンが多いのだ。
これは参加者一人ひとりがこういった場での居方のようなものをまだ掴み切れていないために起こっている現象かもしれないので、もしかすれば時間が解決してくれることなのかもしれないけれども、そんな中でも自分ができることはあるはずで、それを見出してゆけたらなと思っている。

これまでは、そのための仕掛けを「進行の仕方」という直接的なアプローチでしか行おうとしていなかったのだが、よくよく考えてみれば手段はそれだけではないはずで、もう少し色んな可能性を探ってゆけたらなと思う。
by syohousen | 2010-12-08 15:14 | レポート(勉強会)
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