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11/8(月) 読み会レポ

11/8(月)18:00~21:30
【声と身体の処方箋・勉強会】『読み会』 @岩戸地域センター・和室A

◆使用テキスト:竹内銃一郎『あの大鴉、さえも』

【雑感など】
今回は、

■フラットなままで読む
■フィードバック

■自分のでき得る限りの最速で読む
→再びフラットで読む
■フィードバック

という流れで行ってみた。

やってみて改めて実感したことだけれども、どのようなベクトルにでもいいから一度今の自らがやれるMAXの状態で言葉を扱ってみること(今回であれば読む速さ)というのは、実に多くの発見を読み手にもたらしてくれる。

たぶんそれは、言葉と向き合うには過酷な条件を設定した上で言葉の一つひとつとしっかり向き合おうとすれば嫌が応にも全力で向き合わざるを得ないため、「うまくやろう」とか「噛まないように」とかいった余計な思考が知らず知らずのうちに意識の中から取り除かれるからなんだと思う。
いかに普段の自分達は余計なことを考えているせいで全力を出せずにいるのかが、これをやってみるとよく分かる。

また、こういう全力系の仕掛けを行った後というのは自然と身体も気持ちも高まっているので、精神的にも言葉と向き合うことに対して余裕が生まれるし、肉体的にも呼吸が深くなるためか言葉を扱う際のフットワークが何の準備もせずに読んだ時とは比べ物にならないくらいに軽くもなっていたりする。
思うに、ここら辺の感覚は、スポーツへ臨む際の感覚にとても近いものがあるような気がする。
やはり声を発するという行為そのものが身体を扱っていることである以上、運動に取り組む際と同様に、取り組む前には入念なアップを行い心身共に温めた上で臨むことは非常に大切なことなんだと思う。


それにしても、まだ始動してから一ヶ月と少ししか経ってはいないし、参加メンバーがもう一つ集まり切れなかったりするから仕方ないのかもしれないが、フィードバック時に「声に出して読むこと」や「言葉との向き合い方」ということに終始してしまって戯曲についての話がほとんどできないのが今のこの読み会における最大の課題なんだろうなと思う。
まあ、そこは避けて通る訳にはいかないことでもあるし、また、必要だからこそそういう話になってしまうのだろうから、無理矢理戯曲の方へと話題を変えていけばいいってことでもなかったりはする。

が、だからといってこのまま無策でいていい訳でもないので、やはりなんらかの手は打ってゆかねばならない。
まだ何をどうすればこの状況を打破できるのかは見えてきてはいないが、必ずや手はあるはずだと信じているので、とにかく色々と試し続けつつ突破口を見出してゆくしかないのだと思う。
by syohousen | 2010-11-09 22:10 | レポート(勉強会)
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