生きていれば、星の数ほど沢山の無念なことに出会う。
逆の言い方をすれば、無念だと感じることができるのは生きているからである。
それに、沢山の無念を味わっているからこそ、
何かをやり遂げた時の心の充ち具合いや、
何かを願ったり挑もうとする時の想いの強さなどが大きくなるのだと思う。
だから、別に無念を恐れ、忌み嫌うことなんかないのかもしれない。
無念な思いを経た上で、今ある現実と折り合いをつけてゆくこと。
どんなに納得がいかなかろうが、その全てを引き受けざるを得ない
この人生において、それは悪いことだとばかりは言えない気がする。
月並みな言い方だが、闇があるからこそ
人は光の輝きが何にも得難い貴重なものだと感じることができるのだ。